排せつ介助。初めてはおっかなびっくり!でも割とすぐ慣れる。

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介護の排泄介助が不安で踏み出せないあなたへ。「うんちとの戦い」の本音

介護の仕事に興味はあるけど、「人の排泄物の世話なんて、自分にできるんだろうか」——そこで足が止まっている人、けっこう多いと思います。

わかります。その気持ち、めちゃくちゃわかる。私も未経験から訓練校を経て介護の世界に入ったクチですが、正直、始める前は「人のうんちなんて触りたくないな」と思っていました。だから今回は、排泄介助——別名「うんちとの戦い」のリアルを、隠さず正直に書きます。そのうえで、なぜ「思ったより怖がらなくていい」のかも伝えたい。今まさに迷っている人の、背中をそっと押せたらと思います。

便失禁は、当たってみないとわからない

まず正直に言うと、排泄介助の本当の大変さって、実際に当たってみるまでわからないんですよね。おしっこの処理は、正直そんなに身構えなくていい。パッドの汚れていない部分で軽く拭いて、清拭タオルで拭いて交換する。これだけです。

問題は、便のほう。特に便失禁です。

下剤を飲んでいる方だと、それまで止まっていた便が一気に出ることがあります。おむつを開けた瞬間、いわば”うんちの海”みたいな状態になっていて、「え、これどうするの……」と一瞬フリーズする。おむつだけじゃなくズボンまで便が付着していることもある。だから、おむつを開ける瞬間って、慣れないうちはちょっとしたドキドキがあるんです。今日は当たりか、ハズレか、みたいな(笑)。

「うんちとの戦い」という言葉、大げさに聞こえるかもしれませんが、当たってみると「あ、これは戦いだわ」と納得します。それくらいには、なかなかのものです。

(ちなみに、便をいじってしまったり、部屋中に撒き散らしたりする方の話も、訓練校時代に聞いたことはあります。ただ、私自身が実際に当たったことはほとんどありません。強烈なケースは、あるにはあるけど滅多にない、くらいに思っておいて大丈夫です。)

最初はきつい。でも、2〜3ヶ月で慣れる

最初がきついのは、正直に認めます。だって、人の陰部に触れることなんて、普通の生活ではまずないですから。どのくらいの力加減で拭けばいいのかもわからないし、最初はおっかなびっくりです。

でも、手順そのものはシンプルなんです。おむつのマジックテープを外して開ける、排泄を確認する、清拭タオルで拭く、新しいパッドに交換する、ずれないように整えて閉じる。基本はこれの繰り返し。だから、やっているうちに手が覚えます。

私の感覚だと、だいたい2ヶ月くらいで慣れました。ただし、これには条件があって——便に当たらないと、便の処理は覚えられないんですよね。おしっこの交換だけならすぐ慣れますが、便の処理をどうするかは、実際に当たってからが本番。こればっかりは、数をこなすしかありません。裏を返せば、やれば必ず慣れる、ということでもあります。

「これは強烈だった」という日の話

一度だけ、書ける範囲で強烈だった日の話を。

便をいじってしまう方の対応に入った時のこと。もう、手が便だらけ。おまけにシーツもタオルケットも布団も、枕カバーに至るまで便汚染のオンパレード。普通のおむつ交換のはずが、まるごとの大掃除みたいなことになっていて、正直「どこから手をつければ……」と途方に暮れました(笑)。

でも、こういう時こそ落ち着きが大事なんです。私がやっていた手順はこうでした。

まず装備を万全に。新聞紙、ビニール袋、手袋、清拭タオル、リネン一式を揃える。次に応援を呼ぶ——人がいなければホールのスタッフに「ちょっとこの部屋にこもります」と一声かけて、いざ戦闘開始です。最初に利用者さんの手を拭く(後でもう一度洗うので、汚れが取れる程度に)。次に便汚染した掛け布団やタオルケットを袋に入れる。ズボンを脱がせて袋へ、下肢を清拭。そこからおむつ交換をしながら、汚れたシーツを内側に丸めつつ新しいシーツに替えていく。上半身の衣類も汚染部を内側にして袋へ。最後に新しい衣類を着せて、防水シーツも交換して、手を消毒して終了。

ポイントは、再汚染しないように進めること。これを失敗すると、また一からやり直しになって仕事が倍増しますし、何より洗濯当番に怒られます(笑)。こういう日は交換だけで30分かかったりするし、タオルも普段の倍は使う。でも、こうやって手順が体に入っていれば、パニックにはなりません。「強烈な日」も、対処法さえ知っていれば乗り切れる、ということです。

一番大事にしていた、声かけの話

ここは、この記事で一番伝えたいことかもしれません。排泄介助で私が一番気を使っていたのは、技術よりも利用者さんの気持ちでした。

考えてみてほしいんです。排泄って、人間が一番見られたくないところですよね。しかも、自分ではどうにもならない。それを他人にやってもらっているわけです。便失禁でズボンまで汚してしまった方に、「うんち漏らしてますよ」「ズボンまでいってるじゃないですか」なんて、絶対に言わない。というか、言おうとも思わない。

正直に言えば、心の中では「うわ、まじか、これは大変だ」というのが本音です(笑)。それはそう。でも、それを顔にも言葉にも出さない。かける言葉は、たとえばこんな感じです。

「あら、ちょっと汚れちゃってますね。替えましょうか」 「いっぱい出ましたね。ちょっとお掃除しますね」

こういう、さらっとした声かけでかわしていく。大げさにしない。責めない。だって、利用者さんはやりたくてやっているわけじゃないんです。人間、食べたら出る。そういうものなんだから、仕方ない。それに対して馬鹿にしたり、「なんでこんなにしちゃったの」と怒ったりしても、お互いに損をするだけなんですよね。

排泄介助は大変です。それは間違いない。でも、その大変さを利用者さんにぶつけないこと。触れてほしくない部分にそっと配慮すること。これができるかどうかが、実は一番大事なところだと私は思っています。

最後に、迷っているあなたへ

最近は、コロナ禍の影響で初任者研修中におむつ交換の実習ができなかった、という声も現場でちらほら聞きます。だから、排泄介助がほぼぶっつけ本番、という人も実際にいます。私が一緒に働いた人にも一人いて、「ここはこうするといいよ」と教えながらやってもらいましたが、やっぱり最初はおっかなびっくりでした。

でも——ぶっちゃけ、慣れます。

思ったより心配しなくて大丈夫です。「人の排泄物なんて触りたくない」というのは、介護を始める前なら誰でも思うこと。私もそうでした。うちの祖母の介助は母がやっていたので、私自身はおむつ交換なんてやったことがなくて、訓練校で初めて習って、実習先で初めて実際にやりました。それでも1ヶ月ほどで便にも当たって、なんだかんだ慣れていきました。

排泄介助が不安で、おむつ交換がうまくできるか心配で、「うんちの対応はちょっと無理かも」と思って足が止まっている人。大丈夫です。最初はベテランの職員さんが一緒に入ってくれます。やっていれば、必ず慣れます。

正直なことを言えば、排泄介助よりも、人間関係とか入浴介助とか、他のことのほうがよっぽど大変だったりします(笑)。だから、そこだけを理由に介護をあきらめてしまうのは、ちょっともったいない。怖がらなくて大丈夫です。あなたが思っているより、その壁はずっと低いですよ。

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